1993 年 17 巻 75 号 p. 59-64
電子ホログラフィックディスプレイにおいて、あるポリゴンデータを隠面処理して、ソリッドモデルとしてシェーディングをして3次元表示させる方法は、すでに報告した。従来のCGでは、光源が平行光で物体がいくつかある場合に、光源からみて手前の物体によって後ろの物体の隠れる部分を影とする影処理が提案されている。この影処理を、フレネル型計算機合成ホログラムに適応する場合の方法について報告する。今回のディスプレイは、横方向の視差を有する。よって、従来のCGでは、1つの視点でのみ行われるが、今回提案する本手法では、視点が横方向に連続している場合つまり視野の範囲の情報を含んだ処理が行われる。また、その処理を行った場合の表示画像を示す。