1994 年 18 巻 34 号 p. 19-24
陶磁器製品の文様データベースを行うためには、写真から立体形状を復元し、さらにこの形状を考慮しての文様のパターンの変換が不可欠である。そのため、カメラパラメータの分からない1枚の画像から回転体の再構成を行った。回転体として底と口を持った古典的陶磁器製品を想定し、遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて、観測画像内に現れる楕円状輪郭と同様な楕円を与えるカメラパラメータを探索する。得られたカメラパラメータから、回転体形状の再構成を行った。陶磁器製品の写真をスキャナーによってデジタル化した濃淡画像を用い、その3次元形状の再構成を試みた実験結果を示す。