抄録
カラー液晶ディスプレイの大幅な拡大によって、CFの需要も急激に伸びている。これまで、CFは染色タイプが主流であったが、ディスプレイの用途の拡大によって品質の高いCFが要求されるようになり、耐熱性、耐薬品性など耐性に優れた顔料分散フォトリソ法によるCFが主流となって来た。我々は、顔料タイプの中から数種類を試作、性能比較を行いラジカル重合型の顔料分散カラーレジストの開発を進めた。主成分のバインダー、光硬化性モノマー、光重合開始材等の適正化によって、CFの製造上重要なレジスト感度で10mJ/cm^2、また、パネル作製で必要な耐熱性については、260℃/1時間で変色のない優れた性能を持つ材料を開発した。