1995 年 19 巻 44 号 p. 7-14
動き補正型方式変換における変換画像の妨害について考察し、動きボケと孤立点的な妨害の2つに大別した。これら2つの妨害について客観的に評価するため2つの物理量(ボケは連続したフィールド間差分値に基づく量、孤立点的な妨害は入力画像と変換画像の周波数領域における差分値に基づく量)を提案した。そしてその妥当性を検証するため、異なったアルゴリズムで変換された方式変換画像と異なった大きさの動きベクトル検出ブロックを用いて変換された方式変換画像に適用した。その結果、提案した2つの物理量により、方式変換画像のボケと孤立点的な妨害を各々おおよそ客観評価できることがわかった。