光ケーブルのテンションメンバとして複数の心線と共に収容されている鋼線が装置の放射妨害波特性に及ぼす影響について実験的検討を行った。この結果, 装置内に引き込まれた光ケーブルが, 電気ケーブルとの位置関係によっては放射妨害波を20dB程度も増加させるため, 装置の放射妨害波を規制値以上に上昇させる要因となり得ることを明らかにすると共に, 2線間のクロストーク理論が光ケーブルによる放射妨害波増加のメカニズム及びケーブル配置条件への依存性を説明する上で有用であることを示した。さらに抜本的対策としてテンションメンバの非金属化が必要であることを述べた。