1996 年 20 巻 38 号 p. 41-46
本論文では、左右画像の走査線上から抽出された輝度セグメントをプリミテイーブとして用いて、ステレオマッチング問題を群化過程として定式化する方法を提案する。まず、マッチングを行うための輝度セグメント間の関係、セルフ・オクルージョン、解の唯一性と視差範囲に関する拘束条件および最小リスクと輝度セグメントの長さに関する判定基準を構築した。さらに、上記の結果を利用したマルチ・ステージ群化アルゴリズムを導入し、ステレオマッチング問題を対応候補を有する輝度セグメント間の群化過程として定式化した。