X線画像を得る目的で、シンチレーター付FOP(Fiber Optic Plate)を固体撮像素子に直接カップリングした検出器がディジタル化の中で、X線フィルムに代わって注目されてきている。この検出器に用いられているFOPは、シンチレーターで可視光に変換された光の伝達としてのみ機能しているだけではなく、シンチレーターを透過したX線が固体撮像素子へ直接入射しノイズを発生させたり、素子に損傷を与えたりすることを防ぐという重要な役割も果たしている。今回我々はX線の吸収を更に高め、歯科用など薄い検出器に適したXRS-FOP(X-ray Radiation Shield FOP)を開発したので報告する。