画像は一般にローカルな均一さ(smoothness)とグローバルな類似性(similarity)を持つが, 画像を可変サイズのブロックでセグメント化し, そのブロック内の画素の特性に応じて符号化することにより, それらの持つ冗長性を取り除くことができる.本報告は, 1995年にRanganathanoらにより提案された可変ブロックサイズセグメンテーションを用いた画像の可逆符号化方式について考察し, そのアルゴリズムの実現方法について吟味する.更に, ブロックの符号化の際の参照画素と, 頻度の高い2×2画素ブロックの符号化方式の2つの観点から改善した方式を提案し, 標準画像を用いたシミュレーション実験でRanganathanらによる方式に比べて提案方式の圧縮率が改善されることを示す。