異なる方式のシステムを主観的に評価する方法について検討を行った。共通の基準画像が利用できないことを想定し, 2台の同型モニターを用い, 異なる性質の劣化(符号化歪みと白色雑音)を付加した評価画像を一対比較法で評価した。まず, 2台のモニターを用いた主観評価試験における観視条件の下で2台のモニターを用いて実施した同時一対比較法の劣化に対する感度を分析した。その結果, 両者とも絵柄により一長一短があることがわかり, 両者の長所を取り入れた同時繰り返し提示による一対比較法を提案し, 有効性を確認した。