美術教育学研究
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図画工作科における汎用的資質・能力の一考察III
ふりかえり記述からの分析
守屋 建
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2019 年 51 巻 1 号 p. 329-336

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抄録

本研究は,小学校図画工作科における教科横断の汎用的資質・能力育成のための学習環境デザインの研究であり,カリキュラム・マネジメントについての研究である。小学校4年生の1年間の図画工作科の授業から検証を行った。造形遊びの授業と,学期末に行っている学習の振り返りの記述から,教科を横断する汎用的な資質・能力の育成について明示化された文章を抽出している。そこから表にまとめ,一年間の変化について考察をしていった。数値化をして,変化を追うことで,造形遊びを行っていくことによる効果について検証を行った。また,一人ひとりの記述について考察していくことから,造形遊びの中で発揮されている汎用的資質・能力としてのコミュニケーションの明示化と,メタ認知の育成について明らかにした。まとめにはカリキュラム・マネジメントの軸として,汎用的資質・能力を育成する造形遊びの価値について考察をした。

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© 2019 大学美術教育学会
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