2025 年 17 巻 p. 1-9
本研究では,大学生318名(男性:92名;女性:226名)を対象に,学業における自己価値の随伴性,動機づけ調整方略,学業的満足遅延に関するオンライン調査を実施した。パス解析の結果,特に,学業における自己価値の随伴性から動機づけ調整方略の価値づけ方略を促進させて,学業的満足遅延を高めるという影響 プロセスが示された。学生が長期的な目標を達成するために,学習自体に意義を見いだし,今の勉強を頑張っていると考えることで,誘惑への欲求があっても,それに惑わされず,学習に集中して取り組むことができるのではないかと考えられる。