富山大学医学会誌
Online ISSN : 2758-819X
Print ISSN : 1883-2067
学会報告
第17回日本医療情報学会春季学術大会開催報告
辻岡 和孝中川 肇
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2014 年 24 巻 1 号 p. 61-63

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抄録

 日本医療情報学会春季学術大会(シンポジウム2013 in Toyama)が大会長の中川肇教授の下,富山国際会議場で平成25年6月20日から22日の3日間に亘って開催された。メインテーマは,「医療情報の先用後利を考える」と,富山の家庭薬業界の言葉を電子カルテの現状に合わせた富山らしいテーマとした。富山では江戸時代より既に掛場帳と呼ばれる顧客台帳を構築しており,その内容は顧客や家族の健康状態などが把握できるものであり,現代のPHRに繋がるものである。電子カルテには膨大なデータが格納されており,そこから診療支援に役立てるナレッジベースが構築できつつある。特別講演ではビッグデータに詳しい弁護士の牧野二郎先生をお迎えし,今後の医療情報の活用について御講演頂いた。教育講演2題,一般口演4題,ポスター38題の出題があり,悪天候にも関わらず,大会過去最高の1113名の参加者を賜ることができた。

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