2014 年 24 巻 1 号 p. 73-75
今回,富山県で初めて家庭医療専門医が3名誕生した。そのうちの1人として,後期研修医主体で長野県における家庭医療後期研修のプログラム運営を行った経緯を提示する。このことは成人学習理論の観点においては自己主導型学習を行ったと考えられる。このようなことを可能とした背景を考察したところ,外部講師の招聘に対する病院の理解,地域に根ざした医療,多職種連携のしやすい環境が考えられる。指導医との共同作業を経てつくられるポートフォリオは後期研修医の自己評価のツールとして有用であり,医療者の生涯学習にも役立つと考えられる。