富山大学医学会誌
Online ISSN : 2758-819X
Print ISSN : 1883-2067
原著
学習者が切り拓く家庭医療後期研修
渡辺 史子川渕 奈三栄中垣内 浩子三浦 太郎黒岩 麻衣子小浦 友行吉田 樹一郎北 啓一朗小林 直子室林 治髙木 宏明山城 清二
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2014 年 24 巻 1 号 p. 73-75

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抄録

 今回,富山県で初めて家庭医療専門医が3名誕生した。そのうちの1人として,後期研修医主体で長野県における家庭医療後期研修のプログラム運営を行った経緯を提示する。このことは成人学習理論の観点においては自己主導型学習を行ったと考えられる。このようなことを可能とした背景を考察したところ,外部講師の招聘に対する病院の理解,地域に根ざした医療,多職種連携のしやすい環境が考えられる。指導医との共同作業を経てつくられるポートフォリオは後期研修医の自己評価のツールとして有用であり,医療者の生涯学習にも役立つと考えられる。

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© 2013 富山大学医学会
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