貝類学雑誌
Online ISSN : 2432-9967
Print ISSN : 0042-3580
ISSN-L : 0042-3580
琵琶湖産主要貝類の基礎代謝量について
東 怜
著者情報
ジャーナル フリー

1965 年 24 巻 2 号 p. 152-155

詳細
抄録
1. びわ湖に生息している主要貝類5種(セタシジミ, タテボシ, イケチョウガイ, カラスガイ, ナガタニシ)の基礎代謝量を呼吸量より計算した.2. 貝類の酸素消費量は, 肉質部の乾燥重量あたりでみると, 発育段階の低いものは, 高いものにくらべて著しく大きいが, 貝1個あたりでくらべると, 酸素消費量は殻長の大きさに正比例して増加している.3. 貝類が1日に必要とする熱量は, 殻長14cmのイケチョウガイでは夏期は0.2, 冬期は0.04カロリー, 殻長3cmのセタシジミでは, 夏期は0.05, 冬期は0.01カロリー, 殻高5.5cmのナガタニシでは夏期0.07, 冬期0.02カロリーである.
著者関連情報
© 1965 日本貝類学会
前の記事 次の記事
feedback
Top