貝類学雑誌
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豹紋を有する本邦からの新記録種ヒョウモンウミウシ(新称)
馬場 菊太郎
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1989 年 48 巻 2 号 p. 96-98

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抄録

背面に濃紫色乃至黒紫色の豹紋を有するイロウミウシ類の一小群はRisbecia及びChromodorisの2属に亘って数種あり, その分布はインド・南太平洋海域である。次は本邦からの新記録種である。Chromodoris leopardus Rudman, 1987ヒョウモンウミウシ(新称)本種の背面豹紋は, 小形のものは単一なる亜円形であるが, 大形のものは破裂輪紋状を呈する。本文記載の材料は1967年9月19日京都大学瀬戸臨海実験所水族館(荒賀忠一・L. G. Harrisの両氏)により採集, 体長55mm.本種の模式産地はオーストラリアで, フィリピンにも産する。

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© 1989 日本貝類学会
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