和温療法学会誌
Online ISSN : 2760-3393
病者を師と為す和温療法:多面的効果の原点
宮田 昌明
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2025 年 3 巻 p. 3-9

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抄録

第3回和温療法学会学術集会の会長講演において、和温療法の理論的背景、多面的効果とその機序、今後の研究課題などについて講演した内容を要約して報告する。和温療法の効果があった患者さんの話や所見から和温療法の多面的効果が生まれた。和温療法の多彩な臨床効果として鹿児島大学から慢性心不全、血管不全、下肢動脈疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、軽症うつ、慢性疼痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群に関する論文発表し、術後イレウス、膠原病の皮膚潰瘍、血液透析患者の皮膚?痒症にも和温療法の効果を確認している。和温療法の多面的効果の発現機序について、我々は温熱刺激、一酸化窒素、ヒートショックプロテインを介する機序を報告してきたが、温度感受性 TRP チャネルも多くのチャネルを有するため、和温療法や温泉の多様な効果の機序の一部を担っていると考えられる。患者さんから学ぶ姿勢を通じて、多彩な効果を有する和温療法が、予防医学から疾患治療やリハビリまで幅広く、さらに発展することを期待している。

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© 2025 和温療法学会
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