抄録
山口県のダイズ圃場における残草実態を把握するため,2012年の8月下旬から9月下旬と2013年の9月上旬から9月下旬に現地調査を行った。2012年には47経営体,計320圃場,2013年には43経営体,計236圃場について調査を行い,残草した雑草の種類と残草量を記録した。県全体において残草が認められた圃場数を調査圃場数で除して算出した残草圃場率が高かった草種はイヌビエ,イヌタデ,タカサブロウ類,メヒシバおよびアメリカセンダングサで,2か年とも30%以上であった。ヒユ類の残草圃場率は13~26%で,地域に偏りなく県内全域で残草が認められ,雑草害が著しい圃場も確認された。一方,ホオズキ類・イヌホオズキ類の残草圃場率は5%以下で,残草地域に偏りがあった。帰化アサガオ類は約15%の圃場で残草し,分布はほぼ県全域で,全面が帰化アサガオ類に覆われている圃場も確認され,山口県でも帰化アサガオ類の侵入・蔓延が進んでいると推察された。また,草種ではマルバルコウとマメアサガオが多かった。圃場内に帰化アサガオ類が認められない場合でも,畦畔や農道では生育が確認されており,今後圃場内への蔓延が懸念された。