1973 年 1973 巻 15 号 p. 65-69
スベリヒユ種子の休眠, 出芽および初期生育と温度との関係について検討し, 次の結果が得られた。
1) スベリヒユの種子は成熟直後においても高温 (30℃), 日照条件下では高い発芽率を示し, 本質的な休眠はないものと考えられた。しかし, 暗黒条件あるいは低温条件 (20℃) では, ほとんど発芽が認められず, その特性は低温処理 (5℃, 7日間) によっても変らなかった。
2) 出芽の適温は20℃以上であり, それ以下では出芽がおくれ, 出芽率も低下した。出芽最低温度は12~13℃であった。
3) 生育の適温は20℃以上であり, それ以下では生長がほとんど認められなかった。