主要畑雑草種子の休眠性の季節的変化をみるため種子を土中に埋設, 2, 5, 8, 10月に掘り出し, その発芽性を調査した。
(1) スベリヒユ, イヌビエは採種後間もなく, その他の草種も越冬後の2月または5月には高い発芽率を示し, 休眠覚醒が進んでいた。
(2) メヒシバ, ヒメイヌビエ, シロザ, オオイヌタデは夏期に発芽率が低下し, 2次休眠のあることが認められたが, カヤツリグサ, スベリヒユ, イヌビユ, クワクサでは2次休眠は認められなかった。
(3) 全草種の種子は暗条件に比べ明条件で発芽率が高く, 程度の差はあるが光要求性のあることが認められた。とくにカヤツリグサ, スベリヒユは暗条件では全く発芽しなかった。