雑草研究
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フロアブル剤による水田除草法についての一考察
一前 宣正近内 誠登竹松 哲夫
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1990 年 35 巻 3 号 p. 261-267

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抄録

フロアブル剤による水田除草法を確立するために若干の検討を行ない, 次の結果を得た。
1. 温室条件下のポット試験において, 水和剤に製剤した chlornitrofen, MK-129, HW-52, piributycarb, bromobutide, daimuron, JC-940, benzofenap, pyrazolate および pyrazoxyfen などの除草剤は, 粒剤に製剤した場合よりも発生前処理による除草効果が強く, また茎葉散布によるイネ薬害が軽微であった。
2. 圃場試験において, piributycarb+bromobutide+benzofenap (6+10+10%) の混合によるフロアブル剤は60ml/aの薬量で雑草に卓効を示し, 200ml/aの薬量でもイネに対する薬害が認められなかった。
3. フロアブル剤による田植後の全面処理および水口処理は, 粒剤による全面処理にくらべて, 操作が簡易で短時間に終了した。

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