湿地研究
Online ISSN : 2434-1762
Print ISSN : 2185-4238
滋賀県に生息するスクミリンゴガイ(Pomacea canaliculata)卵塊の 空間分布およびサイズ分布について
髙柳 春希
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 8 巻 p. 177-181

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抄録
スクミリンゴガイは国内外で問題視されている外来生物の一つである.スクミリンゴガイの防除策の一つとして,卵塊の掻き落とし作業が行われるが,卵塊の分布特性を理解せずして効率的な作業は望めない.そこで本研究では滋賀県野洲市の水路を対象に,スクミリンゴガイ卵塊の分布様式を調査した.調査の結果,卵塊は集中分布を示した.さらに卵塊は水路の水深が深くなるにつれ減少し,水路の幅が広くなるほど多くなることが判明した.これらの情報はスクミリンゴガイを駆除する上で重要な手がかりになると示唆された.
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© 2018 日本湿地学会
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