Webインテリジェンスとインタラクション研究会 予稿集
Online ISSN : 2758-2922
第13回研究会
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セッション1:インタフェース
持ち駒の指されるタイミングと一手の価値の可視化による初心者向け将棋観戦支援インタフェース
清水 大輔西原 陽子山西 良典
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p. 11-14

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抄録

本研究では,刻一刻と変化する将棋の盤面において,将棋初心者でも試合展開やプレイヤの優劣などが一目で分かる機能を実装し,ユーザが将棋の観戦を楽しめるインタフェースを提案する.将棋のプレイヤは相手の玉を詰ませるために戦略をたて,それに基づき駒を動かし試合を運ぶ.将棋の初心者には,プレイヤがなぜこの駒を動かしたのか,指された一手が対局に対してどの程度の影響を与えたのかが不明なことが多い.特に,持ち駒が指されるタイミングやマスの位置については,理由が分かりにくいことがあり,これが初心者にとって観戦をしづらくしている原因の一つと考えられる.このような目に見えない情報を可視化することで,盤面の状況理解が素早くできるようになり,プレイヤの次の一手を予測するといった楽しみ方も可能になると考えられる.本稿では既存研究において実装された観戦支援インタフェースを元にし,持ち駒が指されるまでの手数をゲージにより示し,投入されるタイミングを可視化した.また,指される一手の価値を盤上の駒の価値と位置関係から算出し,ハイライトの強さにより可視化した.改良したインタフェースを用いて観戦支援の効果を考察した.

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2018 この論文のすべての権利と著作権は著者に帰属します。
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