主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 16
開催地: zoomによるオンライン開催
開催日: 2020/11/27 - 2020/11/28
p. 86-91
ソーシャルメディア上の反応を用いるオルトメトリクスは,既存の被引用数などの論文評価指標との相関が低く,異なる種類のユーザ評価が混在していると考えられる.本稿では,ユーザに応じた論文評価指標の実現のために,インターネット上の情報拡散や学術活動由来のバーストと,オルトメトリクスに用いられる評価指標との関連を分析する.具体的には,ソーシャルメディア上の論文言及数と論文検索サービス上の論文閲覧数に関する行動的バーストと,論文検索システムの検索語に関する意味的バーストを抽出し,バーストの有無や数,期間と各指標との関連性を分析する.実際に,2年間のソーシャルメディア上の論文言及データとCiNii Articlesの検索ログを用いて,バースト論文は各指標が高くなりやすい傾向や,言及バーストは閲覧バーストを引き起こしやすいが言及由来ではないバーストも存在すること,意味的バーストする単語の傾向の違いなどを明らかにする.