主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 19
開催地: 大阪公立大学 杉本キャンパス 学術情報総合センター
開催日: 2023/12/16 - 2023/12/17
p. 55-57
本研究では,欠陥のあるユーザインタフェース(UI)を含むWebサイトを作成し,被験者にデータを入力させ,使いにくいWebサイトほど選択されにくいか否かを比較した.欠陥のあるUIとは,データ入力を妨害されたり,表示が不適切であったりするものであり,いずれもユーザを困惑させるが,欠陥を回避することで入力を完了することはできる.本研究では,中村[1]の提唱するBADUI(バッドユーアイ)の典型例9カテゴリを用いて,各WebサイトにBADUIを1カテゴリずつ配置した.また,欠陥のないWebサイトをベースラインとして作成し,計10サイトの中から被験者に自由に選択させた.クラウドソーシングサービスを利用し,被験者300人にタスクを遂行させた.当該サイトを選択したか否かを目的変数としてロジスティック回帰分析を行ったところ,ベースラインとBADUIを施したサイトの間で選択されやすさに差があるとは言えないと結論された.