2022年4月より年次進行で始まった新科目「情報I」は,幅広い分野を学ぶ科目である.しかし,指導すべき内容に不安を感じている高等学校の情報科教員がいたり,各学校に専門性を持った教員が十分に配置されているとは言えない状況であったりするため,その現場での指導には課題が多い.さらに,1人の教員が担当する生徒数も多いため,情報I「データの活用」における統計ポスターなどの提出物を評価する作業も大きな負担となっている.そこで,本研究では教員の負担を軽減するだけでなく,教員による評価のばらつきを防ぐことを目的し,生成AIによる成果物の評価支援を行う.現在,ChatGPT-4oを用いて相関分析をテーマとして生徒が作成した研究成果を発表するためのポスターを入力し,評価基準に沿った評価を3回出力し教員による評価と比較し分析した結果,一部の評価基準に対しては評価支援を行えるとわかった.