主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 21
開催地: 11月2日:オンライン、11月4日~5日:アスティとくしま
開催日: 2025/11/02 - 2025/11/05
p. 12-19
本稿では,情報推薦システムをエコシステムとしてとらえ,個々のユーザの貢献度を定量化し,ユーザに評価入力の動機を与える手法を提案する.情報推薦システムのアルゴリズムの一つであるユーザベース協調フィルタリングにおいて,質の高い推薦を実行するためには,ユーザからの評価をより多く収集することが重要である.しかし,評価入力に消極的なユーザが多数存在するため,評価入力の動機を与えることが必要である.本稿では,個々のユーザの他者への貢献に着目し,推薦精度やカバレッジなど複数の観点から貢献度を定量化する.定量化した貢献度を点数としてユーザに還元・提示することによって,評価入力の動機を与える手法を提案する.MovieLens-100kのデータセットを対象として,各貢献度を計算し,特徴を分析したうえで,各貢献度に基づき,ユーザを類型化した結果を示す.また,カバレッジ貢献度の還元・提示について,ユーザの反応を仮定したシミュレーションによって,効果を検証し,評価入力の動機づけに関する設計指針について考察する.