多くのオンラインサービスにおいて,対象ユーザの興味や嗜好に適した商品やコンテンツを提示する推薦システムが導入されている.人々が推薦システムを継続して利用するには,彼らの推薦システムに対する信頼が重要となる.本研究では,この信頼形成のプロセスを,「機能(F)-推薦性能への知覚(P)-信頼(T)」という3つの層で構成されると考え,これをFPTモデルと名付けた.従来の推薦システムに対する信頼形成のモデルも,これに近い構造であるが,機能の違いを導入したときに,そのモデルが機能するかどうかは十分に検証されていない.そこで本研究では,4つの推薦エンジンを切り替えることができる機能を導入し,その有無を機能の層の変数としたときに,従来の信頼形成のモデルが機能するかと,従来の信頼形成のモデルを統合したモデルが機能するかを心理学実験により検証する.