主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 9
開催地: 株式会社リクルートホールディングス 本社
開催日: 2016/12/02 - 2016/12/03
p. 27-32
リアルタイムWeb協調作業を行う上で,コンテンツ同期のリアルタイム性は重要である.描画処理において,コンテンツが増加するほどリアルタイムな同期を保つことは困難になる.本研究では,Webブラウザ間でのリアルタイムなコンテンツ同期を実現するために,HTML5のCanvas要素を動的に多重レイヤー化することで,大量のオブジェクトに対しても描画コストを軽減する.また,ユーザーの特性に基づくオブジェクトの更新頻度の偏りに注目した.ユーザーの特性とオブジェクトの更新頻度に関する実験を重ね,得られた結果より,複数オブジェクトを同時に更新処理するためのアルゴリズムを提案する.提案する同時処理アルゴリズムを評価することで本システムの有用性を示す.最後に,本システムを用いて開発したリアルタイムWeb協調作業アプリケーションの紹介を行う.