抄録
ホログラムが実用的なディスプレイとなり得るには,再生像の大きさや視域の広さは必要不可欠である.計算機合成ホログラム(CGH)は仮想物体をホログラムとして出力することができるが,大きな再生像かつ広い視域を得るためには高解像度のプリンタを必要とし,多くの時間を要してしまう.そこで著者らは,CGHの利点を維持したままこの問題を解決するため,CGHをマスターとし,光学的にレインボウホログラムを作製する手法を提案する.この提案方法により, 1/6の時間で大きなホログラムを作製することができたので,報告する.