抄録
近い将来,都市部において街路沿いのショウウィンドウや店頭に高輝度かつ大画面のデジタルサイネージが並ぶことが予想される.これは,特に夜間の歩行者に対する光刺激になり得るものである.しかし,今のところディスプレイの光量や表示内容に対する規制は存在しないため,変化の激しい動画やコントラストの強い画像を表示して,歩行者の注目を引きつけようとする方向にエスカレートする可能性がある.これは,デジタルサイネージが,有害な光刺激となり第2 のいわゆるポケモンショックを引き起こす危険性をはらむことを示唆している.本論文では,このような状況を回避して都市における安全な光環境を保持するために必要な事項について,制度面および技術面に関する基礎検討を行い,その有効性を考察した.