主催: 一般社団法人画像電子学会
共催: 一般社団法人 映像情報メディア学会
会議名: 画像電子学会第266回研究会講演予稿
回次: 266
開催地: 長野市ものづくり支援センター
開催日: 2013/08/01 - 2013/08/02
近年,野球やサッカー,テニスなどの多くのスポーツ競技において,様々な要素を数値化し選手の技術向上や戦術の改善などに役立てる傾向にある.しかし,そのデータ集計の多くはいまだ手作業で行われているのが現状であり,詳細な情報を記録するためには多大な時間と労力を必要とする.自動的に記録する装置も存在するが,それらの多くは高価なものであり,誰でも気軽に使えるような状況とはなっていない.今回はそのような競技の一つであるテニスに着目する.本研究では,市販されているビデオカメラ2 台を用いて同時に撮影されたテニス競技映像から,プレイヤーの動きやボールの軌跡,バウンド地点,打点など自動的に記録し,利用者に有用な情報をわかりやすく提示する手法を提案する.ボールの抽出にはフレーム間差分を利用し,選手の抽出と追跡にはパーティクルフィルタを用いる.検証実験の結果,提案手法はテニスの試合の分析に十分実用的であることが確認できた.