抄録
近年,日本で見られる手描きアニメーションにおいて3DCGを作中に多く見られるようになった.しかしながら, 3DCGのアニメーションは動作を忠実に再現するのに対し,日本風アニメーションは誇張を与えた特徴的な動作である.そのため,従来の手描きのアニメーション中に3DCGのアニメーションが混在すると違和感を覚える.本研究ではモーションキャプチャの動作データを日本風手描きアニメーションの動作に近づける変換を試みる.ラプラシアンオブガウシアンフィルタを用いてモーションキャプチャの動作にメリハリをつけ,予備動作や事後動作などの表示時間を変更することで,動作データに対し日本風手描きアニメーションに近づくような誇張を与える.