画像電子学会研究会講演予稿
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Print ISSN : 0285-3957
画像電子学会第277回研究会講演予稿
セッションID: 15-04-45
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大型将棋の成立順に関する考察
*高見 友幸中根 康之原 久子
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抄録

1592 年に記された大型将棋の古文書,象戯圖には 5 種類の大型将棋が記載されている.本論文では,これらの大型将棋の成立順について考察した.特に,摩訶大将棋と大将棋の成立順に焦点を当てた.通説では,大型将棋の発展方向は,将棋盤のマス目および使用する駒数が増える方向に,つまり,将棋が大型化する方向に発展していったと考えられている.ゲームの進化の一般論と同じく,将棋も単純なものから複雑なものへ進化したという考え方であるが,古代日本の大型将棋はそうではなかったようである.本論文では,将棋の古文書の解読結果と平安時代の古文書の記述に基づき,この結論を導く.

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