モスキートノイズの主観劣化度に対応したケプストラム係数に基づいた客観的評価法の検討

抄録

JPEG 画像には，エッジ付近にモスキートノイズが発生し，主観品質の大きな妨げとなる．モスキート ノイズは 画像の内容に依存して振る舞いが異なり主観の劣化に差が生じるため，ノイズ推定が困難である.本稿では，モスキートノイズ推定に有効であるケプストラム係数と，モスキートノイズの主観劣化度との関係を明らかにした上で ，ケプストラム係数に基づく客観評価法を検討する実画像を用いた実験の結果，高次のケプストラム係数に注目することで，モスキートノイズの推定が可能であることが示された．