抄録
本研究では,俯瞰視点から撮影した映像を対象とする人数計測手法を提案する.入力画像においてLocal Binary Patterns LBP)特徴量を算出し,フレーム間のLBP特徴量の変化から人物領域を推定する.その後,推定した人物領域を起点領域として,背景差分値と RGB値の変化量を用いた領域拡張法を適用することで,現フレームにおける人物の領域を取得する.また,人物領域が複数の歩行者によって構成される場合,過去の検出結果と K-means法を用いて領域を分割することで,各個体を検出する .検出した人物の通過方向は 2本の仮想線の通過順より判定する.実験により,歩行者の検出手法および人数計測手法の有効性を確認した.