抄録
工場での人手作業の時間計測は作業認識モデルにより自動化できる一方,作業パターンの異なる作業者に入れ替わる現場では,各作業者に適合した作業認識モデルを用いるために作業パターンを目視確認する必要がある.この手間を解消するため,作業認識モデルによる認識結果を誤り訂正したフレームの割合(訂正率)から,適合性を自動判定する手法を提案する.提案手法を評価した結果,作業者の作業パターンが学習時と同じであるか否かによって訂正率の大小が分かれ,適合性の判定を自動化できることが示唆された.今後は,適合する作業認識モデルが認識時とは異なる作業者の情報から学習したものである場合も,正しく適合性判定できるかを評価する.