キャッシュデータを活用した 効率的な複数発生源の煙シーン表現

抄録

本論文は，計算コストが高い煙の表現に着目し，必要最低限の計算で行う大規模な煙シーンの表現手法を提案する．煙のキャッシュデータをクリエイタが3次元空間内に複数配置し，大きな積雲を生成する先行研究を基に，キャッシュデータが重なり合った範囲を新たなエミッターとして設定し，キャッシュデータに格納されている速度場と密度を用いたオイラー方程式による再計算を行う事によって，キャッシュデータを用いながら煙同士が混ざり合う表現を可能にする．またキャッシュデータを用いた大規模な煙表現として，迫りくる大規模な砂嵐のシミュレーションを行う．