風工学研究論文集
Online ISSN : 2435-5429
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鈑桁形式橋梁に作用する風荷重分布
勝地 弘小川 菜穂石原 大作
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2022 年 27 巻 p. 191-197

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抄録

橋梁設計における風荷重の値と載荷方法については、橋桁の横方向剛性を確保するために適切に設定する必要がある。現在は、道路橋示方書や鋼道路橋設計便覧などに規定があるが、対傾構の設計では上弦材、下弦材に1/2ずつの荷重を載荷することとなっている。しかしながら、その載荷方法の根拠は明確でなく、橋梁構造の合理化を検討する上での足かせとなっている。本研究では、2主桁、4主桁の鈑桁形式橋梁を対象に、橋桁各部に作用する風荷重を計測し、現行規定の載荷方法の妥当性を検証し、今後の構造合理化のための基礎データを得ることを目的とした。検討の結果、橋桁に作用する風荷重の分布については、現行規定でのそれと概ね一致するものであった。

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