西部造船会々報
第104回西部造船会例会(西部造船会々報 第104号)
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バックトラック法によるブロック組立順序の最適化計画
奥本 泰久村瀬 晃平石山 隆庸山本 由加里
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p. 18

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抄録

一般に、ブロックの組立スケジュールは搭載スケジュールに準じて行われるが、通常両者の間にはバッファがあるため、組立順序は必ずしも搭載順である必要はなく、それぞれの工程で別個に最適化を図れば効率的であるといえる。そのため、本稿ではブロックの組立順序を搭載順序とは切り離して最適化を考え、搭載待ちでストックされるブロック数の制約を考慮した最適投入順序を検討した。現在、ブロックの組立ては多くの造船所でタクト生産が一般化されているため、ここではタクト内でのアイドルタイムを最小化する最適化問題としこれをプログラム化した。本手法によるシミュレーション結果、アイドルタイムをかなり削減できることがわかった。なお、最適化の手法は、組合せ最適化問題で古くから適用されている分枝限定法の一種であるバックトラック法とした。

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© 2002 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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