西部造船会々報
第104回西部造船会例会(西部造船会々報 第104号)
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水上艦計画の変遷に関する一考察
佐久間 俊金丸 崇
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p. 6

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抄録

船の基本的な計画尺度について歴史的な変遷を知ることは, その船が年代によって何が要求されたか, また技術的な進歩がどの問題を解決し計画者が新技術をどう設計に反映させたかなどを知るために重要である。近年, 油槽船やコンテナ船, フェリー等の抵抗·推進性能についての歴史的変遷を詳しく論じ, 推進性の向上に対する努力結果を示した論文が発表されている。本報告は海上自衛隊の艦艇についての基本的な計画尺度の変遷を調べ, その代表的なものを示したものである。尺度としては推進性能の他, 復原性能, 重量, 艦内容積についても取り上げた。調査の結果, 推進性能の向上は少ないこと, 艦の密度や復原力の性質の変化に顕れる重量設計から容積設計への設計思想の変化等が明らかになった。

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© 2002 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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