西部造船会々報
第108回西部造船会例会(西部造船会々報 第108号)
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並列化計算による動的陽解法FEMを用いた動的構造解析に関する研究
*安澤 幸隆松下 正幸杉本 晋一
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p. 000026

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抄録

近年のコンピュータの急速な性能向上とネットワーク技術の発達により、複数のPCをネットワーク上で接続してメモリーおよびCPUの共有化をした並列コンピューティングを行うための環境が整ってきた。また、ソフトウェア面もMPIのような通信ライブラリーが整備されてきた。船舶や自動車などの衝突問題のような動的な非線形大変形問題では、通常動的陽解法のFEMが用いられているが、膨大な時間ステップを必要とする。そこで本研究では、ベオウルフ型並列PCシステムを構築し、動的陽解法FEMによる構造要素の並列化計算の手法を開発し、その効果について調べた。この動的陽解法における領域分割法の並列化アルゴリズムおよび入出力データについて説明し並列化計算有効性を示した。また、中空角柱構造要素の軸圧縮荷重による動的圧壊挙動について弾性、弾塑性挙動を調べ挙動を明らかにした。

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© 2004 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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