西部造船会々報
第110回西部造船会例会
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海洋環境の価値評価に関する研究
諫早干拓と環境価値
篠田 岳思*黒木 旭福地 信義
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p. 26

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抄録

 近年、環境問題は益々深刻化してきており、人間の生活や生産活動、さらには人間社会の拡大により、自然環境は大きな環境負荷圧力を受けている。開発か、それとも保護かという意思決定の際には、人間の生活と環境保全とのバランスをとることが必要である。さらに、環境価値は自然が喪失した時点で大きく変化することがあるため、開発に際してこの点を十分に考慮する必要がある。本研究では、防災が環境価値に及ぼす影響や環境価値についての認識などを調査するために、諫早湾干拓事業により干潟の環境が失われた諫早湾を対象に、仮想評価法(CVM)を用いて分析を行なった。さらに、数量化_(特)_類およびクロス集計表を用いて防災や環境価値に与える要因分析を行なった。

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© 2005 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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