西部造船会々報
第98回西部造船会例会(西部造船会々報 第98号)
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溶融亜鉛めっき槽用鋼板溶接継手部の強度·信頼性(その1)
—溶接部の高温強度と溶融亜鉛脆化特性—
鈴木 清粟飯原 周二市川 和利矢島 浩篠崎 賢二山本 元道
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p. 21

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抄録

本報では, 溶融亜鉛めっき槽に着目し, 現状における槽の使用状況の調査と, 槽の事故解析を行った。さらに, 槽の建造期間の短縮と建造費の低減を目的として, 現在実績のある被覆アーク溶接法に替わる溶接方法について, 高温強度と耐溶融亜鉛脆化感受性の観点から検討した。その結果次のことが明らかになった。(1) 溶接材料F3を用いた半自動ガスシールドアーク溶接法が, 被覆アーク溶接法に替わる, めっき槽製作時の溶接材料および溶接方法として適用可能であると考えられる。(2) 溶融亜鉛脆化感受性は, 材料の化学成分に依存し, 特に, C+Si+Mn量の増加とともに高くなる傾向が認められた。

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© 1999 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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