「野生生物と交通」研究発表会 講演論文集
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第25回 「野生生物と交通」シンポジウム
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第1分科会(鉄道)
野生動物との衝突事故を防ぐための環境省釧路自然環境事務所とJR北海道釧路支社の連携した取組み
*君島 裕介田保 英俊百瀬 剛若松 徹脇原 渉小林 恒平牧野 楓吉田 剛司
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p. 19-22

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抄録

近年、北海道東部ではエゾシカの生息数が急増しており、付随してエゾシカと列車との衝突事故も増加している。エゾシカと列車の衝突事故により生じたエゾシカ轢死体は、これを餌として認識した希少猛禽類であるオジロワシ・オオワシ(海ワシ類)を強く誘引し、毎年20件以上発生している海ワシ類の列車事故発生の主要因のひとつとなっている。このため、環境省ではJR北海道釧路支社と連携し、海ワシ等の列車事故が最も多い根室本線花咲線を対象に、花咲線のすばらしさと野生動物との衝突防止対策について一般の方に理解をいただくための啓発ポスターの作成、列車事故多発箇所の抽出と要因解析により事故対策の方策検討を行うためのリスクマップの作成、轢死体を視認されないよう包むエゾシカ覆隠シートの開発及び試行等の取組みを実施した。

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