2006 年 17 巻 4 号 p. 157-165
容リ法見直しの法案は, さる6月に成立し, 公布された。その大きな柱は, まず第一に「容器包装廃棄物の排出抑制の推進」である。筆者は, このいわゆる「リデュース対策」が, これまで以上に具体的なレベルで議論されたことに, 今回の見直しの大きな成果があったものと考えている。もう一つの大きな柱は「事業者から市町村に資金を交付する仕組みの創設」であるが, 関係者による1年半以上に及ぶ議論の末に合意されたものであり, 今後政省令からはじまる施行準備について, 万全を期していきたい。次回の見直しは5年後であるが, それまでの間, それぞれの関係者が可能な限りの努力をし, その成果をそれぞれが持ち寄って, 今回以上に建設的な議論が行われることを強く期待する次第である。