廃棄物学会誌
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東京都廃棄物の処理及び再利用に関する条例と廃棄物の減量化
佐々木 克己
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1992 年 3 巻 4 号 p. 280-283

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抄録
地域におけるごみ問題は, 従前に比べ質的にも量的にもその厳しさを増しているが, 地球環境の面からもこれに適切に対処する必要がある。
国はこのため関係法令の整備を行ったが, 都ではこの法整備に対応するとともに, 一層厳しさを増す都のごみ問題に的確に対応するため, 都の独自規定を盛り込み, 従来の「東京都清掃条例」を「東京都廃棄物の処理及び再利用に関する条例」として全面的に改正した。
改正条例の考え方の基本は, 従来の「出されたごみを処理する」という受け身の後始末行政から, 「廃棄物をトータルに管理する」積極的行政へと発想を転換するものである。
生産, 流通, 消費, 処分のすべての段階で, 再利用・資源化を徹底し, 廃棄物の減量化を図るとともに, 一層の適正処理を行うことをその内容としている。
行政, 事業者, 都民の三者それぞれの責務を具体的に明確化し, 都における廃棄物問題の実態に沿って規定整備したものである。
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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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