研究紀要 Works Review
Online ISSN : 2435-0699
有期雇用契約の雇止め無効リスクに関する分析
―契約更新が長く続くと無効リスクが生まれるか―
戸田 淳仁
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2010 年 5 巻 1 号 p. 1-12

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抄録
有期雇用者の雇止めは法律に明文の規定はないが,判例法理によって制限される場合がある。そして,その結果の予見可能性が低いため,企業による有期雇用の活用に悪影響を及ぼしていると考えられる。雇止め無効のリスクを生み出す判例法理に注目し,どのような条件で雇止めが無効となるのか,判例をデータ化することにより実証分析を行った。その結果,契約更新回数の多さよりも,契約の手続きや業務内容,雇用継続を抱かせる使用者の発言が重要な条件であることが分かった。
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© 2010 株式会社リクルート リクルートワークス研究所
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