抄録
キャリア・コンサルタントが活躍するようになって久しい。ハローワークではキャリア・コンサルタントらに相談しながら転職する者がいる一方,IT化によって職員の手を一切介さずに転職する者も生まれている。このような利用深度の違いを『支援型』『自立型』と定義した。『支援型』転職は「動機づけ」や「賃金変化」に効果があり,とくに窓口でのやりとりは「動機づけ」に,キャリア面談は「賃金維持」に正の影響を及ぼす。求職活動中に自己理解や転職後の適応までサポートを受けていると,良好な転職結果につながることも明らかになった。