「超-人類学」というシンポジウムのテーマに応答し、「人類学とは何か」を問いなおした三部構成の自伝的講演録。人類学者のティム・インゴルドは、その著書のなかで、彼が「4つのA」と呼ぶ「人類学、考古学、建築、アート」の共通点を探っている。第一部では「アフリカニスト、アンソロポロジスト、アーティスト、アクティヴィスト」という、「4つのA」に加え、もうひとつのAをもった「4A+」としての活動を年代別に報告。第二部では、大学で担当している文化人類学の講義「文化人類学解放講座」の講義内容を紹介。第三部では、「人類学のギフト」として、文化人類学がもつ多様性、学際性、解放性のほか、アクティヴィズムにおける有用性を指摘し、文化人類学とは、ヒトを自由にする「リベラル・アーツ」であると論じる。