山野研究紀要
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資料)「生きるほどに美しく」あることが体現できる社会づくり
大西 典子
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2022 年 28.29 巻 p. 45-50

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抄録

目的:本資料は、山野美容芸術短期大学が構築してきた、超高齢社会の美容のめざすあり方を学際的な実践学である美容福祉学と、南カリフォルニア大学のジェロントロジー教育を導入し、美容福祉をさらに発展させた美齢学の概要を紹介するための教育用教材として提示しているものである。 内容:美容福祉学と美齢学が長寿社会の社会課題解決を目的としたジェロントロジーの一領域であること。また社会課題に対応した美容に関連する研究や新しい社会還元の形をまとめ紹介している。 超高齢社会は、齢を重ねるごとに様々な社会課題に直面することになる。医療は進歩したが、すべての人が、心身と社会関係などの様々な障害に直面し、やがて人生の最終段階を迎える。しかし、どのような状況になっても「人として美しく生きたい」「生きるほどに美しくありたい」と望むことは、その人の人生に価値を与えてくれるものとなる。その為美容は、人の生き方に関わってくることを学ぶ。 結果:美容に関わる職業をめざす学生には領域の拡大を、また他大学の学生にとっては美容事業との新しい連携による社会貢献の形を考えるきっかけとなっている。

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© 2022 学校法人山野学苑 山野美容芸術短期大学
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